企画セッション

OS01「音と健康」

オーガナイザ

玉森 聡(愛知工業大学)

心身の健康維持に対する国民の意識・関心は高まっており、健康長寿社会の実現に必要な医療分野の技術、障害者支援・介護支援など福祉分野の技術に寄せる期待は大きいと考えられる。また年齢層を問わず、心のヘルスケアの需要も高い。心身の健康維持のための、人を中心とした各種技術は今後も重要性を増すことが予想される。このような背景をもとに、本企画セッションは「心身の健康」の実現に役立つ「音」の情報処理技術をテーマとする。医療・介護・福祉への音情報の応用技術のみならず、音環境理解・分析に関する技術や心が楽しくなる音に関する技術など、人を中心とした音関連の技術を幅広く募集する。キーワード1.(人を中心とした)音環境の理解・分析・創出に関わる技術(音環境理解,聴覚情景分析,音源定位,音のプライバシー保護,音環境デザイン,エコーキャンセラ),キーワード2.医療・福祉・介護などへの音情報の応用(見守りシステム,異常音検知,生体音認識,音バリアフリー,危険音検知,ボット会話システム),キーワード3.その他(広い意味で)心身の健康に関わる音情報処理関連技術

OS02「SDGsに資するIoTシステム・サービス」

オーガナイザ

梶克彦(愛知工業大学)

招待講演者

藤本 まなと:超スマート社会の実現に向けたユビキタスコンピューティング技術に関する研究

持続可能でよりよい世界を目指す国際目標としてSDGs(持続可能な開発目標)が 策定され,それに向けて様々な取り組みが進められています.本企画セッションでは,SDGsに資するIoTシステム・サービスや,それを実現するための行動センシング・環境センシング技術,IoTデバイスなど,幅広い研究・開発や様々な分野における事例に関する発表を募集します.なお,本セッションでは招待講演として,藤本 まなと氏(奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 助教)にご講演をいただきます.

OS03「萌芽・議論セッション」

オーガナイザ

間瀬健二(名古屋大学),松田信之(中電シーティーアイ),奥田隆史(愛知県立大学),鈴木康人(中部電力),梶克彦(愛知工業大学),笹野遼平(名古屋大学)

本セッションは,まだ十分な結果が得られていない研究や,これから着手しようと考えている研究,得られた成果をどのように展開すべきか思案している研究などを,聴講者との討論を通してブラッシュアップしていくということを目的としています.他のセッションでは発表時間10分,質疑応答2-3分ですが,本セッションでは発表時間7分,質疑応答5-6分と議論の時間を多めに確保し,オーガナイザがメンターとして建設的なアドバイスをします.また,クラウドのドキュメント共有を用いて,より多くの聴講者からコメントが得られる機会を設けます.発表希望者は,論文投稿フォームの希望発表セッションで「OS03 萌芽・議論セッション」を選択して下さい.講演論文は,一般セッションと同様のフォーマット,または,以下のリンクにある「萌芽・議論セッション発表概要フォーマット」に従って下さい.「萌芽・議論セッション発表概要フォーマット」は実験結果が無い場合でも,比較的容易に論文が書けるフォーマットになっています.なお,本セッションでの発表は,一般セッションと同様に奨励賞の対象となります.

萌芽・議論セッション発表概要フォーマット

OS04「国際会議既発表セッション」

オーガナイザ

間瀬健二(名古屋大学),稲森豊(豊田中央研究所)

本セッションは,国際会議もしくは国際ジャーナルで発表された自身の研究成果を日本語または英語で紹介できるセッションです.紹介できる研究は2018年1月以降に採択された査読付き論文とします.セッション終了後には,名刺交換の代わりに,個別に連絡先を交換できる時間も設けます.自身の研究成果を東海地区にアピールする絶好の機会となるはずです.講演希望者は,論文投稿フォームの希望発表セッションで「OS04 国際会議既発表セッション」を選択して下さい.さらに,以下のリンクにある「国際会議既発表セッション講演概要フォーマット」からWordのファイルをダウンロードし,必要事項を記入のうえ,PDFにしたものを投稿して下さい.なお,本セッションでの発表は既発表のものであることから,奨励賞の対象とはなりませんのでご注意下さい.

国際会議既発表セッション講演概要フォーマット

OS05「パワーエレクトロニクスの高性能化に向けた要素技術・応用技術」

オーガナイザ

今岡 淳(名古屋大学)

現代においてパワーエレクトロニクス技術は電動化車両や航空機など様々な移動体に応用されCO2削減やエネルギーの有効利用のため、益々高性能化が求められている。これに対して、材料からシステムに至るまで様々なセクターにおける個別技術の高度化はもちろんのこと、システムへ搭載した際の効果・最適化についても議論する必要性があり、横断的な取り組みが必要不可欠である。そこで、本セッションでは名古屋大学パワーエレクトロニクス研究室で現在取り組んでいる研究活動の一例を紹介し、さまざまな視点から今後求められる要素技術・応用技術について議論する。

OS06「東海地域におけるナノコンポジット絶縁材料の研究開発」

共催:名古屋大学 未来材料・システム研究所 エネルギーシステム寄附研究部門

オーガナイザ

栗本 宗明(名古屋大学)

招待講演者

武藤 浩隆:NEDOプロジェクトにおけるナノコンポジット開発と電力機器革新に向けた絶縁材料研究への期待

電力機器の省エネルギー性,効率,信頼性,小型化等の性能を大きく左右するのは,それら機器に使用されている絶縁材料の性能である。電力機器の飛躍的性能向上を目指した機能性絶縁材料の一つがナノコンポジット絶縁材料である。本企画セッションでは、招待講演者として、NEDOプロジェクト「電力機器用革新的機能性絶縁材料の技術開発」の主任研究者である武藤浩隆様をお招きし、NEDOプロジェクトの紹介と電力機器革新に向けた絶縁材料研究への期待についてご講演頂くと共に、東海地域におけるナノコンポジット絶縁材料の研究開発に関する一般講演を行う。

OS07「動画配信基盤の最新動向」

オーガナイザ

石橋 豊(名古屋工業大学)

招待講演者

石川 佳寿: NHKプラスの開始と放送同時・見逃しサービスを支える技術
北折 政樹: 在名民放4局共通動画配信プラットフォームLocipo(ロキポ)におけるローカル局での配信運用について
五藤 佑典: ABEMA を次のフェーズへ進化させる技術への取り組み

インターネットとスマートフォンが広く普及し、インターネットを通して動画コンテンツを視聴することが当たり前の時代となっています。この動画配信基盤の構築にあたっては、ハード・ソフトともに様々な最新の技術が用いられています。これら最新の技術について、各方面の専門家より分かりやすく講演いただきます。また、講演後に実施するセッションでは、専門家の方々との意見交換を予定しております。日頃何気なく利用している動画配信の技術について、このセッションを通して理解を深めてみませんか。多数のご参加をお待ちしております。

OS08「数理的アプローチによる問題解決」

オーガナイザ

奥田 隆史(愛知県立大学)

招待講演者

松下 健:ラストワンマイル配送への数理最適化の実用

数理的アプローチにより社会や企業等における種々の複雑な実問題を解決することが期待されています.最近はAI(人工知能)の社会への実装も進んでいます.本企画セッションでは,社会における諸問題を解決する数理的アプローチ,AIに関する幅広い研究・開発や事例に関する発表を募集します.なおセッションでは松下健氏(株式会社オプティマインド,代表取締役社長)から,AIを活用したルート最適化サービス「Loogia(ルージア)」についてご講演をいただきます.

OS09「第5世代移動通信システム(5G)の概説と6Gの展望」

オーガナイザ

菊間 信良(名古屋工業大学)

招待講演者

岡本 英二:第5世代移動通信システム(5G)の概説と6Gの展望

2020年3月に国内において本サービスが開始された第5世代移動通信システム(5G)についての概説を行う.5Gとは何か,これまでの第4世代移動通信システム(4G)とどのように異なるのか,それによってできることは何かを紹介する.そして 2030年頃に実用化される予定の6Gについての展望を述べる.

OS10「超スマート社会実現に向けた実空間センシングとその応用」

オーガナイザ

河口 信夫、米澤 拓郎(名古屋大学)

実空間と情報空間が融合した超スマート社会を実現するためには、時空間の稠密かつ広がりをもった様々なセンシング手法の構築と、得られたデータを分析・利活用し社会の様々な課題を解決する応用事例を構築、蓄積していくことが重要となる。本セッションではこの目的に沿い、理論的、実践的なセンシング手法と、その応用アプリケーションや社会での利活用方法の議論につながる研究事例を紹介するとともに、得られた知見に共通する本質的な機能や概念を整理し、研究コミニュティへ新たな視点の還元を試みたい。

OS11「直流スマートファクトリー実現に向けた取組」

オーガナイザ

雪田 和人(愛知工業大学)

本企画セッションでは、愛知県「知の拠点愛知重点プロジェクトⅢ期」(先進的AI・IoT・ビックデータ活用技術開発プロジェクト)で実施している「直流スマートファクトリー実現に向けた変換器の開発」に関して、これまでの研究成果と今後の予定について紹介する。再生可能エネルギーや蓄電装置を用いた直流スマートファクトリー実現には、直流/直流あるいは交流/直流といった電力変換装置が重要となる。そこで、まずこのプロジェクトでは、次世代半導体を用いたDC/DC変換器、多相巻線型変 圧器を用いた交流/直流変換装置を各々開発している。つぎに、スマートファクトリーにおける変換器の計測・制御技術には、直流電力線における電力線通信方式(PLC)を用いて実施した。さらに、直流変換装置から発生するEMC対策に関しては、特殊塗料を開発しノイズ低減を実現した。これら4分野の研究成果を講演する予定である。

OS12「大学におけるオンライン授業支援の動向と今後の発展」

オーガナイザ

戸田 智基(名古屋大学)

招待講演者

島田 敬士:学習分析技術に関する基調講演
山里 敬也:オンライン授業に対するアンケートに関する講演
中島 英博:オンライン授業の実施法に関する講演
村上 茂之:岐阜大学におけるオンライン授業に関する講演
その他(現在調整中)

新型コロナウィルスの影響により,多くの大学においてオンライン授業が実施されています.本セッションでは,具体的な事例に基づいたオンライン授業の現状に関する講演を頂くことで,オンライン授業支援に関する動向を把握するとともに,その利点や問題点などを共有します.また,授業支援技術や学習分析技術に関する講演を頂くことで,より良い学びの場の実現を目指した議論や情報交換を行う予定です.皆様,ぜひともご参加下さい

一般講演