支部事業

支部事業Japan Tokai Branch

情報処理学会東海支部設立30周年記念行事を下記のように開催いたします.

情報処理学会東海支部設立30周年記念行事概要

開催日時 2013年5月27日(月) 14時~20時  (※支部報告会後に開催)
場  所 HOTEL ルブラ王山
(名古屋市千種区覚王山通8-18 TEL: 052-762-3105)
記念シンポジウム 14:00~17:30(会場:葵の間,開場 13:30)
・支部長挨拶(14:00~14:10)
・講演1(14:10~15:10)
  題目:「この30年を振り返って」(PowerPoint, PDF)
  講師:稲垣康善氏(豊橋技術科学大学 理事・副学長)
・講演2(15:20~16:20)
  題目:「The Evolution of Online Advertising Platforms:
       From Search & Display to Video, Social and
       Mobile」
  講師:Joaquin A. Delgado氏 (Intel Corporation,
      Director of Data Analytics at Intel Media)
・講演3(16:30~17:30)
  題目:「無線通信技術の進歩とワークスタイル変革
        ~最新ソリューション及び今後の展望」
  講師:松本洋一氏(アルバネットワーク(株) 取締役社長)
記念祝賀会 18:00~20:00 (会場:千成の間)
・2012年度学生論文奨励賞表彰式(18:00~18:20)
・記念祝賀会(18:20~20:00)
参加費 無料
記念誌発行 「30年を振り返って」執筆 坂部俊樹氏(名古屋大学 教授)
「支部30年のあゆみ」(データ)
その他 30周年記念シンポジウム ポスター

30周年記念シンポジウム詳細

開催日時 2013年5月27日(月) 14時~17時30分(開場 13:30)
場  所 HOTEL ルブラ王山 葵の間
(名古屋市千種区覚王山通8-18 TEL: 052-762-3105)
支部長挨拶 (14:00~14:10)
講演1
(14:10~15:10)
講演題目:「この30年を振り返って」(PowerPoint,PDF) 講師:稲垣康善氏(豊橋技術科学大学 理事・副学長) 概要:
情報処理学会東海支部は,1982年に東海支部,翌年北陸3県を加え,中部支部として活動を開始した.
その10年後,1992年北陸支部設立に伴い,東海支部に名称変更,現在に至る.

最初の10年は,東海支部,中部支部として,支部活動の立ち上げ期であった.
日本では,PCが普及,ファミコンが家庭に,ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われ,平成バブルでちょっといい気になっていた.
そして,1991年12月ソ連崩壊で世界が変わった.
次の10年,1990年代は,WWWの時代が始まり,日本では,i-モードで携帯電話が爆発的に普及した一方,バブル崩壊,
失われた10年と言われたが,東海支部では活動の充実期であった.
そして,この10年の2000年代は,国立大学の法人化もあり東海支部も変革がもとめられた時期であった.
21世紀は9.11同時多発テロ事件で始まった.
2000年問題もあった.
しかしその中頃には,世界で携帯電話出荷台数が10億を超え,2008年頃グーグル把握のWWWページ数が1兆を超えたと言われ本格的なネットの時代になった.
グローバル化が進むなか,IT技術が,グーグルやアマゾンだけではない,経済システム,社会システムに本質的な変革をもたらしている.
最近では,IBMのディープブルーチェスの勝利やワトソン君の米国クイズ番組での最高賞金額の獲得,
日本では将棋プログラムがプロ棋士と対局など急激な技術進歩は本当にびっくりである.

  これらの技術の発展は,ディジタル化とネットワーク化に基礎を置いている.
その技術の凄まじさは,あれほど世界に誇っていた日本の電子技術からその優位性を奪い,日本の技術を激しい国際競争にさらしている.
そして,2年前の3月11日東日本を襲った巨大地震は福島第1原発を破壊し,安全神話はないことを人々の耳目にさらした.

こんな時代を背景に情報処理学会東海支部はこの30年活動を続けてきた.
この地域で研究と教育に携わってきた本講師の視点からこの30年を振り返り,これからの本東海支部の発展に些かでも役立てばと願いつつ,いくつかの話題を提供する.
思いつくままの話題になること,お許しいただきたい.
講師略歴:
我が国の情報に関する技術,科学の萌芽の頃の1962年に名古屋大学工学部電子工学科を卒業,
1967年同大学院工学研究科博士課程修了(工学博士).
それ以来,情報工学分野の研究・教育に携わり,
オートマトン理論をはじめとした理論計算機科学およびソフトウェアの形式的手法の開発を目指したソフトウェア基礎理論,
さらには人工知能,自然言語処理分野の研究を推進するとともに情報処理分野の数多くの優秀な人材を育て,
中部圏はもちろん我が国の情報科学分野の発展に尽力した.
名古屋大学助教授,三重大学教授を経て,1981年名古屋大学教授,
2003年同大学定年退官後,愛知県立大学情報科学科教授,愛知工業大学教授を経て2008年より現職.
この間,名古屋大学工学研究科長・工学部長,愛知県立大学情報科学部長・同研究科長を務めた.
現在,名古屋大学名誉教授,愛知県立大学名誉教授.
また,情報処理学会理事,調査研究運営委員会委員長等歴任,情報処理学会功績賞を授与され,情報処理学会フェロー,名誉会員,
関連学会では,電子情報通信学会,理事・副会長,情報システムソサエティ会長,東海支部長等を歴任,
電子情報通信学会功績賞を授与され,電子情報通信学会フェロー,名誉会員,
また,人工知能学会理事,同学会誌編集委員長なども務め,情報処理関連の学会活動に尽力した.
講演2
(15:20~16:20)
講演題目:
「The Evolution of Online Advertising Platforms:
From Search & Display to Video, Social and Mobile」
講師: Joaquin A. Delgado氏
(Intel Corporation, Director of Data Analytics at Intel Media)
概要:
   The central problem of online advertising is to find the "best match" between a given user in a given context and a suitable advertisement. This problem and the underlying business behind it has fueled the internet from early search engines (e.g. Google) to display networks (Yahoo!) to social networks and mobile portals (e.g. Facebook). Solving this problem at scale has also pushed the enveloped and spurred a whole set of new technologies that are now mainstream and being expanded to the enterprise (e.g. "Big Data", NoSQL and "Cloud Computing"). This talk aimes at describing some of the building blocks of advertising platforms and some of the common patterns that have allowed these system to scale and incorporate science and data analytics at its core in the quest to solve the "ad matching" and other interesting optimization problems.
講師略歴:
   Joaquin A. Delgado is currently Director of Analytics and Advertising Platforms at Intel Media (a wholly owned subsidiary of Intel Corp.) working on disruptive technologies in the Internet T.V. space. Previous to that he held CTO positions at AdBrite, Lending Club and TripleHop Technologies (acquired by Oracle). He was also Director of Engineering and Sr. Architect Principal at Yahoo! His expertise lies on distributed systems, advertising technology, machine learning, recommender systems and search. He holds a Ph.D in computer science and artificial intelligence from Nagoya Institute of Technology, Japan.
講演3
(16:30~17:30)
講演題目:
「無線通信技術の進歩とワークスタイル変革~最新ソリューション及び今後の展望」
講師: 松本洋一氏(アルバネットワーク(株) 取締役社長) 概要:
近年急速にスマートフォンやタブレット端末が普及しています.
私物端末の業務利用(BYOD)に対するニーズも高まりを見せており,各企業におけるワークスタイル変革に対する取り組みも活性化しています.
こうしたトレンドの中,本講演では無線通信技術をひとつの視座とし,その技術進歩の内容概略に触れつつ,
ワークスタイル変革に与えるインパクト,それを支えるセキュリティ基盤,クラウド型の管理,運用のあり方について,関連する最新ソリューションの紹介とともに述べます.
最後に,現在議論が活性化している,移動体通信ネットワークと無線LANの融合,及び無線LANグローバルローミング等の将来展望について述べます.
講師略歴:
 23年にわたり無線通信分野における研究開発から事業推進まで多岐にわたり要職を歴任しており,
日本の通信分野の発展に寄与したいと望んでいる.
前半の11年間は大手通信事業者における研究者として無線通信分野の技術改革を推進する.
衛星通信及び移動体通信の装置及びシステムの設計・開発に携わるとともに,

ワイヤレスブロードバンドシステムの開発企業における上級マネジメント,
さらに米国大手半導体企業にて日本における通信事業開発責任者,及び米国アンテナ信号処理技術提供企業の日本法人代表を経て,
2010年9月より現職.
東京大学にて修士号(機械工学),米国スタンフォード大学にて修士号(電気電子工学),さらに東京大学にて博士号(工学)を取得している.
ポスター 30周年記念シンポジウム ポスター